通関ビジネス実務検定™

どこよりも分かりやすいインコタームズ2020解説セミナー

通関ビジネス実務検定™とは

通関ビジネス実務検定™は、長い歴史と実績を持つ日本貿易実務検定協会®が運営・主催する新しい検定試験です。

通関ビジネス実務検定™は、「通関」に関するビジネススキルを体系立てて学習し身につけることができる検定試験です。国家資格である「通関士試験」で問われる関税法等、通関業法、通関実務などの関税に関する法律知識に加え、貿易実務や流通、ロジスティクス、通関地理についても出題されます。これは、実際の通関業務や現場において想定される必要知識にフォーカスした試験を目指しているためです。通関士試験と共通する、例えば関税法、関税定率法などの問題については、通関士試験の問題と比べるとより基礎的な問題が出題されます。

通関ビジネス実務検定™の試験内容

①内容・レベル

通関ビジネス実務検定™の問題は、実際の業務を意識したものです。
通関士試験は、通関手続きのプロフェッショナルである「通関士」を目指す試験であり、通関業務及び関連業務に係る法律を中心に問われます。
一方、通関ビジネス実務検定™では、実務上重要な関税関係法令に関する知識をカバーしつつ貿易、流通、物流、地理といった広い分野からも出題されます。

検定試験の合格は、基本的な通関関係法令の知識に加えて実務知識も備えていることの証明になります。また次のステップとして通関士試験を目指しているという方の基礎固めにもオススメです。

レベル

ベーシック

(C級)

通関業務上最低限必要な法知識、関連知識を理解し、指示を受けて正確に業務を行えるレベル


②試験方式
【通関ビジネス実務検定の活用例】

インターネット環境があれば全国どこからでも受験していただけるweb試験方式により実施します。

【Web試験画面の例】

③出題範囲・出題形式

以下の事項について出題されます。

出題範囲

1. 通関関連法務及び通関関連実務

キーワード

重要なポイント

①税関とは

(1)税関の組織

(2)税関の管轄地域

(3)税関の役割

②関税法の定義

(1)輸出

(2)積みもどし

(3)輸入

(4)みなし輸入とみなし輸入に該当しない場合

(5)内国貨物と外国貨物

③輸出入通関

(1)輸出入通関の流れ

(2)輸出入申告先の税関

(3)NACCSによる申告

(4)輸入許可前貨物の引取り承認

(5)輸出してはならない貨物と輸入してはならない貨物

(6)知的財産権侵害物品

④保税

(1)保税地域の種類

(2)各保税地域の機能

(3)保税運送

⑤輸出申告

(1)輸出申告の内容

(2)輸出申告の時期

(3)他法令と申告

⑥輸入(納税)申告

(1)輸入(納税)申告の内容

(2)輸入(納税)申告の時期

(3)他法令と申告

➆外為法

(1)輸出貿易管理令の概略

(2)輸入貿易管理令の概略

⑧AEO制度について

(1)AEO制度

(2)特定輸出者と特定輸出申告

(3)特例輸入者と特例申告

⑨関税

(1)関税の種類

(2)関税の確定方式

(3)納税義務者

(4)修正申告と更正の請求

(5)税関長の更正・決定・賦課決定

(6)HSコードと関税率

(7)関税率表の解釈に関する通則

⑩課税価格

(1)課税価格の決定の方法

(2)課税価格の決定の原則

(3)課税価格の決定の原則を使った課税価格の計算

⑪輸出統計品目表

(1)輸出統計品目表の見方

(2)品目番号の選択

⑫実行関税率表

(1)関税率表の解釈に関する通則

(2)品目番号の選択

(3)税率の選択

⑬税額の計算

(1)関税の計算(1品目の輸入)

(2)消費税・地方消費税の計算

⑭関税・消費税その他の知識

(1)関税・消費税の軽減及び免除

(2)関税の戻し税

(3)相殺関税と不当廉売関税

⑮通関業法の知識

(1)通関業法の目的

(2)通関業法と通関業者

(3)通関業者・通関士の義務

2.  通関関連知識、通関地理及び通関実務計算

キーワード

重要なポイント

①流通の意義

(1)流通の意義

(2)物流の意義

②輸送

(1)コンテナ船

(2)コンテナターミナル

(3)CYとCFS

(4)コンテナ条約と国内法

(5)在来船

(6)船荷証券

(7)航空輸送の概略

(8)国際複合輸送

(9)航空運送状

③ロジスティクス

(1)3PLと4PL

(2)サプライチェーンマネジメント

④その他の知識

(1)EPA(経済連携協定)の概略

(2)特恵関税制度の概略

(3)関税暫定措置法8条の概略

(4)原産地証明

(5)分類の知識

⑤通関地理

(1)日本の産業と貿易事情

(2)世界各国の産業などの概要

(3)外国の通貨単位

(4)主たる空港のコード

(5)時事

⑥計算実務

(1)課税価格の計算

(2)輸入税(関税・消費税・地方消費税)

(3)輸出申告価格の計算

出題形式

科目

配点

時間

レベル

ベーシックC級(Web試験)

通関関連法務及び通関関連実務

正誤(〇×式)

選択式

語群選択式

三答択一式

20題(30点)

20題(45点)

10題(30点)

15題(45点)

150点

60分

これから通関ビジネス実務に携わる方、通関ビジネス実務

に携わって間もない方等。

通関関連知識、通関地理及び通関実務計算

正誤(〇×式)

三答択一式

三答択一式(通関実務計算式を含む)

20題(20点)

10題(20点)

5題(10点)

50点

50分

計  200点 1時間50分

合格基準点

2科目の合計160点(80%)を基準として試験委員長の定める点。

④テキスト

株式会社秀和システムより、公式ガイドブックが発売されます。
検定試験合格までの勉強方法や各教科のポイントを紹介、さらに巻末には公開模擬試験問題(本試験1回分に相当)も収録。

  • 学習しやすい図解とレイアウト
  • 通関ビジネス実務検定™べーシック(C級)に準拠した内容
  • 最新の情報によるテキスト
  • 関税関係法令だけでなく、流通、物流、貿易実務、地理についても広く解説
  • 巻末に公開模擬試験問題と解答解説を掲載
  • 通関ビジネス実務検定™べーシック(C級)受験用テキストだけでなく、実務を行う上でも有用なマニュアルとしてお使いいただけます

タイトル:『通関ビジネス実務検定ガイドブック』日本貿易実務検定協会® 編(秀和システム株式会社 出版)
価格:2,200円(税込み)
全国書店およびAmazonにて好評発売中です!
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通関士試験との違い

国家資格の「通関士試験」では、法律に則った通関手続きの一連の流れ、関税に関する法律や実践的な通関実務、申告方法について問われます。そして、合格者には通関業法によって一定の法的地位が認められます。行政書士になるための行政書士試験、弁護士や裁判官になるための司法試験と同様に、「通関士になるための国家試験」なのです。
一方、通関ビジネス実務検定™は、法令知識のみならず、「通関」関係のビジネスに従事する方々が知っておくべき幅広い知識を身につけることができ検定試験です。試験内容には通関士試験では問われない貿易実務や流通・物流、地理に関する知識も含まれています。まさに通関ビジネスにおける総合的能力が試される検定試験なのです。スキルアップや自己の学習の証明としてお使いいただけます。

 

貿易実務検定®・EPAビジネス実務検定®との違い

貿易実務検定®は、日本貿易実務検定協会®が運営・主催している最も歴史の長い検定試験の一つです。貿易実務に関わる総合的かつ実務に即した貿易関連知識を問う検定試験で、C級では「貿易実務」「貿易実務英語」の2科目、B, A級では「貿易実務」「マーケティング」「貿易実務英語」の3科目が問われます。これらの知識の理解度を問い、貿易実務に係る書類業務や英語でのビジネス文書のやり取り、市場調査を行えるようになることを目指すのが検定試験の趣旨です。

EPAビジネス実務検定®は、同じく日本貿易実務検定協会®が運営・主催する検定試験の一つです。複数国間における関税撤廃や自由貿易について定めた協定(EPA=“Economic Partnership Agreement”)の内容と、その適用のために必要な証明手続きにフォーカスした専門的な知識が問われます。複雑かつ多様なEPAについての理解を深め、正しい運用方法を学ぶことで、より有利な国際取引条件を選択することができるようになることを目指す検定試験です。

一方、通関ビジネス実務検定では、これらの試験と共通する通関関連法務及び通関実務、貿易実務、原産地手続き等の他に、通関地理や流通、物流に関する問題も出題されます。なぜなら、これらはいずれも通関実務を行う上で重要な関連知識といえるからです。貿易実務検定®やEEPAビジネス実務検定®と同様に日本貿易実務検定協会®が主催する検定試験ですので、合格することでスキルアップや自己の学習の証明としてお使いいただけます。

【貿易実務検定®、EPAビジネス実務検定®、通関ビジネス実務検定の違い】

 

 

通関ビジネス実務検定に取り組む重要性

通関ビジネス実務検定™は、関税法、通関業法、その他関税に関する法律から、実務に必要とされる通関関連業務知識まで含めた分野横断的な学習を目的とする民間試験であり、自己のスキルアップや、周辺知識にまで興味関心を広げることで通関実務について学ぶ楽しみを知るために活用いただきたいという思いのもと創設されました。

また、キャリアアップのみならず、実際業務における必要性から見ても通関ビジネス実務検定を学ぶメリットはたくさんあります。
通常、貿易実務を行っている部署は、通関については、通関業者に委任していることが多く、通関の中身はいわばブラックボックスです。
しかし、リスクマネジメント上、業務の中にブラックボックスを残すことは極力避けるべきです。例えば、税関手続きについて知識をもって通関業者と交渉するべきですし、あるいは税関事後調査(いわゆる税務調査)の場合、法に基づいた処理が出来ていないことが判明すると、ペナルティを課せられるなど不利益を被ることがあります。
こうした事態に陥らないためにも、従業者が必要な知識を持つことで実力と自信をつけ、それによりミスがなくなれば効率的な業務の遂行が望めるようになります。そのためにこの通関ビジネス実務検定は、役立つものです。
つまり、リスクマネジメントの点で見ても、学ぶことに非常に意義がある資格なのです。

通関ビジネス実務検定™は、ご自身のスキルアップや業界内でのキャリアアップに役立つ資格です。
是非チャレンジましょう!!

受験料

ベーシック(C級):6,820円(税込み)